「フリーゲーム大賞2016」は、フリーゲーム夢現で2016年に投稿された843作品(ゲーム公開年が2016年でなくとも、フリーゲーム夢現に投稿された年を基準)の中から、「コメントならびに評価を受け付ける」に設定されていた755作品です。
これら2016年に投稿された審査対象ゲームに対しての、★付きレビュー投票された数は、1,353 レビューでした。
フリーゲーム大賞2016の審査基準となった“総合Point”算出方法は、評価項目に「総合評価」「グラフィック」「シナリオ」「サウンド」「システム」「独創性」と項目を分けて投票していただいた結果を元に、いつも通りにポイント加点方式を基本として加点しています。
また、レビューされたコメント内容から、詳細に分析されたレビューが多い作品は大きな加点が入るようにしています。
さらに、ゲーム記事に対するview数とダウンロード数もPoint要因として加点し、ゲーム投稿日により投票可能日数に差が生じるため、投票期間によってPoint補正をしています。
■総合Point集計基準■
【レビュー数】+【各投票項目の平均点】+【コメント内容による加点】+【view数、DL数による加点】+-【投票期間補正】
受賞は、大賞・金賞・銀賞・銅賞・入賞9つで、計13作品です。
最初に誤解のないように言っておきたいことは、今回は賞金付きの募集型の主体的イベントではなく、いつも通りの勝手に開催イベントとなっています。受賞された作者様にも本日「受賞されましたよ!」って唐突にメールを送り付けるぐらいの勝手さです。
去年は15周年記念として賞金付きで開催していましたが、他サイトのイベント規約と接触するだのなんだので、ややこしいことになりましたので予め言っておきます。今回はそういう意味で全く問題ありませんのでご安心ください。
でも受賞された作者様、賞金もなにもなくて本当に申し訳ないです。
さて、フリーゲーム大賞2016の採点方法については、前回と同様にレビュー内容を重点におき、いくらオール5で投票されてもレビューコメントが一言しかない場合は1Point、キッチリとレビューされている内容のものは最高10Point加算するポイント加算制に加えて、「総合得点」「view数」「ダウンロード数」「投票期間」を加味して総合Pointを計算しています。
特にダウンロード数に関しては、2015年4月末より当サイトでもデータのアップロード公開が可能となってから、たくさんのフリーゲームが当サイトからもダウンロードがされるようになりました。DL数に対しては一つの指標として今回からより一層影響を与えています。
今回の結果を見てみますと、「ニュー・スーパーフックガール」がぶっちぎりで大賞に輝きました。
僕も初投稿されたときに公開前確認のためにプレイしてますが、マリオに夢中になっていた小学生の頃を彷彿させるほどの完成度に「なんじゃこりゃー!(いい意味で)」と叫んだ思い出があります。やっぱり大賞でした。僕もみんなも納得の大賞なのではないでしょうか。
そして、金賞・銀賞とダブルでシリーズ受賞されている「ラハと魔法の園-the graystory-」「ラハと理の魔法生 -the 2ndstory-」はRPGツクールMVの作品。RPGツクールMVは2015年12月17日に発売されましたので、2016年度の作品からよく投稿されるようになりました。いや本当にすごいですよこのツール。スマホでも動作するマルチプラットフォームというのが実に素晴らしい。今後の作品も益々期待できそうです。
話がそれました。僕の認識に間違いがなければ、ラハシリーズの制作者であるkotonoha*さんは、ゲーム制作自体が初めてなのに2016年の一年間で5本もリリースされて、どれも人気作となっています。本当にセンスの塊。それだけ言ってしまうと「なんだ天才か」という感じになってしまうと思いますが、この方の本当に凄いところは否定的なコメントレビューに対しても真摯に受け止めて、それらに負けずに期待以上に修正してくる努力家であることだと思います。当サイトのレビューコメントにこんなにキッチリと返信される作者さんはなかなかいません。僕も見習わないと。ちなみに、金賞・銀賞同時に受賞は「シルフェイド幻想譚」「シルフェイド見聞録」のSmokingWOLFさん以来です。
銅賞の「四国志大戦 ~県知事の野望~」は、題材が面白い。ゲームの舞台は日本の四国で県知事となって四国を軍事力で統一するというもの。ゲームシステムはシンプルながら、四国4県の特徴がちゃんと押さえられている上に絶妙なバランスで、一度ハマると一気に引きずり込まれる魅力がありました。ぜひとも全国版も作ってほしいものです。
>>ゲーム制作者様へ:
受賞された作品は、当たり前ですがレビューされる数が多いです。
通常でも総合得点が表示されるのは5票以上からですので、なんとか5レビューまでもらえるよう努力することは損ではありませんし、こちらも推奨しています。
Webサイトをお持ちであるならば、レビューを募るようにリンクを張ったり、SNSで告知することも重要だと思います。
レビュー数が5票に満たなくて、入賞してもおかしくない作品が審査対象外となるのを毎回見かけるのは、正直勿体ないなと思います。
レビュー数がなかなかつかないという方は「ゲームをより多くの方にプレイしてもらうためには」を参考にしてみてはいかがでしょうか。特にレビュー返信は、レビューする側も次回から詳細に記入してくれるようになるという好循環を生んでいます。
最後になりますが、このような素晴らしいフリーゲーム作品を公開してくださった全てのフリーゲーム制作者の皆様ならびに、フリーゲームをプレイしてレビュー投票していただいた皆様に心から感謝いたします。
この結果がフリーゲーム制作者様にはひとつの指標や次回への目標に、ゲームファンの方には、フリーゲームを探す上での参考になれば幸いです。
2017年3月25日(土)フリーゲーム夢現管理人