フリーゲーム大賞2016。755作品の中から見事!大賞に輝いたのは、このゲームだ!!

「フリーゲーム大賞2016」は、フリーゲーム夢現で2016年に投稿された843作品(ゲーム公開年が2016年でなくとも、フリーゲーム夢現に投稿された年を基準)の中から、「コメントならびに評価を受け付ける」に設定されていた755作品です。

これら2016年に投稿された審査対象ゲームに対しての、★付きレビュー投票された数は、1,353 レビューでした。

フリーゲーム大賞2016の審査基準となった“総合Point”算出方法は、評価項目に「総合評価」「グラフィック」「シナリオ」「サウンド」「システム」「独創性」と項目を分けて投票していただいた結果を元に、いつも通りにポイント加点方式を基本として加点しています。
また、レビューされたコメント内容から、詳細に分析されたレビューが多い作品は大きな加点が入るようにしています。
さらに、ゲーム記事に対するview数とダウンロード数もPoint要因として加点し、ゲーム投稿日により投票可能日数に差が生じるため、投票期間によってPoint補正をしています。

■総合Point集計基準■
【レビュー数】+【各投票項目の平均点】+【コメント内容による加点】+【view数、DL数による加点】+-【投票期間補正】

受賞は、大賞金賞銀賞銅賞入賞9つで、計13作品です。

受賞作品発表:期間中(2016.01.01~2016.12.31)に843ものゲーム作品が投稿され、うち審査対象となったのは755作品です。たくさんのご投稿ありがとうございました

【大賞】ニュー・スーパーフックガール(マウス操作で超爽快フックアクション!!)総合864Point

  • レビュー数100
  • 平均評価4.5

ニュー・スーパーフックガールの動画を見る

PV動画を見てもらえれば、ゲームの雰囲気はすぐにでもわかるだろう。そしてすぐにプレイしたくなるに違いない。可愛いイラストや姉妹のやり取りに加えて、マウス操作だけでのワイヤーアクションは新鮮な感覚。そして、気分をもりあげてくれる音楽にのりながらハイスピードにステージをクリアできた時の達成感が純粋に楽しい。この全体的な完成度の高さは、文句の付けようもなくフリーゲーム大賞2016に相応しい。
  • ニュー・スーパーフックガールのゲーム画面
  • ニュー・スーパーフックガールのゲーム画面
  • ニュー・スーパーフックガールのゲーム画面
  • ニュー・スーパーフックガールのゲーム画面

レビューコメント抜粋

名無しさん
マウス操作で超爽快フックアクション!!という説明文に偽りなし!ゲームを作った方々の情熱を感じる本当に素晴らしい作品!
あさん
初見でそのクオリティの高さに度肝を抜かれました。可愛いキャラクターに、惹かれる世界観。システムは自作で真新しいことこの上無い。
ばたーさん
やればやるほどプレイヤーの技術が向上し、より一層爽快感も増すので、リプレイ性がかなり高い作品に仕上がっていると感じました。時間を忘れてプレイ出来る素晴らしいゲームです。
梅山葵さん
見ているだけでも楽しめる立体感のあるグラフィックに、マウス1つで簡単に遊べる分かり易さ。最初こそ独特なフックによる自機の立体軌道に戸惑いがちだが、ストーリーを進めながら基本的な操作テクニックを身に着けていくと、最終的には自分でも驚くほどリズミカルかつハイスピードでステージを移動できるようになる。
匿名
なんだかすごい、グラフィック面映像面に力を感じる。滑らかで安定感があり、安心して見ることが出来る。操作性も良好。明らかな良ゲー。特に触ってて動かしてて楽しいというこの感覚は特筆に値するものであり、アクション苦手でも(クリアなんて前提にしなくても)取り敢えずプレイしてみる価値はあると思う。
匿名
BGMもどれもよく、サントラもほしいほどです。妹のセリフの細かい作りこみが一番評価したい点です。こんなことは想定してないだろうという動きでさえ想定済み。
匿名
ゲーム性、ビジュアル、音楽面、またそれらのマッチ具合が素晴らしい作品。絵が綺麗、音楽が良い、キャラが可愛いにとどまらずゲーム性や面の調整にこだわった跡を感じれたのはひとりのゲーマーとしてプレイ中嬉しいところでした。フリーゲームにしては高品質というと語弊があります、ゲームとして完成度が高いからです。

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【金賞】ラハと魔法の園-the graystory-(舞台は魔法界。記憶を失った少年が魔法学院に転入し、仲間とともに上級魔法生を目指していく物語。)総合619Point

  • レビュー数44
  • 平均評価4.2
  • ラハと魔法の園-the graystory-のゲーム画面
  • ラハと魔法の園-the graystory-のゲーム画面
  • ラハと魔法の園-the graystory-のゲーム画面

レビューコメント抜粋

econaさん
ラハと魔法の園の世界は"優しい"です。そこには人間が活きています。現状、RPGツクールMVで一作品、挙げるとすれば、間違いなく当作です。
taurauさん
ドット絵やキャラクター絵は一人ひとりちゃんと書いてあり、マップの素材も雰囲気を醸し出していて物語に入り込みやすく、章が変わるごとに一人一人に話しかけて回るのが楽しかった。
なごみやソフトさん
「物語を伝えたい!」という情熱を感じた作品でした。また、戦闘面でも戦術や戦略が重要であり、ゲーム性もあります。王道をしっかりと抑えつつ、さらにその上を目指した名作だと思います。
匿名
これといった欠点が見つからない良作でした。伏線の効いたストーリーおよび、マップや世界観の作り込みが特に素晴らしいです。
匿名
素晴らしいストーリー、幻想的な音楽、引き込まれました。終盤のあのシーンからラストにかけての展開に感動!鳥肌が止まりません!
匿名
テンポの良いストーリーで、読みやすい。つい徹夜でやってしまう程に面白い。学院の皆にそれぞれ性格がある点が、個人的にツボだった。
柊さん
こんなに面白いとは思いませんでした。最後まで時間を忘れて熱中してしまいましたし、後半、ラハくんの正体が明かされ、また数々の謎が解き明かされていく怒濤の展開で何度も涙してしまいました。なんと表現したらいいのか分からないほど好きです。
匿名
個人的に今年一押しのゲームです。続編も出来たことですし、シリーズファンも沢山。フルボイスでアニメ化を期待したい!

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【銀賞】ラハと理の魔法生 -the 2ndstory-(「ラハと魔法の園~the graystory~」から一年三ヶ月。ラハとシエスタの新たなる物語。)総合510Point

  • レビュー数29
  • 平均評価4.6
  • ラハと理の魔法生 -the 2ndstory-のゲーム画面
  • ラハと理の魔法生 -the 2ndstory-のゲーム画面
  • ラハと理の魔法生 -the 2ndstory-のゲーム画面

レビューコメント抜粋

hanamizuki19さん
圧巻の一言。どうしてこれほどのクオリティーのゲームが無料なのか、逆に心配。下でレビューされている媚びてないというのが本当によく分かる一作。この作者さんのセンスは非常に独創的。しかし作者の良さや優しさが痛いほど感じられる。
rayさん
「ラハと魔法の園」の続編ですが、単純な続編では無く、パワーアップしてとてもやりごたえのある、一本立ちした非常に完成度の高い一作でした。前回では確実にハリーポッターを意識した魔法学校という作りで王道感満載でしたが、今作は新しい魔法学校を舞台したミステリーRPGで、これだけでも楽しめます。
某ツクラーさん
パーフェクト!!前作より格段に面白かったです!!!作者氏、これがフリーなんて勿体無いです!!一番すごいのは作者氏の想像力の凄さと、こんな話をたった数ヶ月で思いついて、作品を最後まで完成させてしまう所
ちぃさん
この作者さんはいつもキャラ描写が非常に繊細で、さらに、今回はパズル的な戦闘という楽しみを用意していただき、娘と一緒に身体も心も熱くなったステキな時間でした。既に前作でも完璧の域に達していましたが、今回はもう一段階上をいきましたよ。
einさん
あまり悩まずに本を読むように進めて行けるので、物語を楽しんで遊ぶことができました。
Aさん
今作は前作と違いよく頭をひねることになりました。でもすごく楽しかったです。キャラも一人一人際立ってるし、なによりも「名前がないNPC」がない。一人一人のキャラが確立していてすごいです。
dfdftsさん
前作と合わせて1日で一気に終わらせてしまいました。久しぶりになにかに熱中した気がします。シナリオについて、王道的な物語を独自の味付けで料理しており大変面白かったです。
匿名
やっぱりこのゲームはクリアした後の爽快感というか、充実感というか、、、とにかく「あぁ、やってよかったな」「楽しかったな」という感覚になれます。一言で表すと『感動』です!

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【銅賞】四国志大戦 ~県知事の野望~(四国をテーマにした、無駄に本格的な戦略SLG)総合410Point

  • レビュー数25
  • 平均評価4.2
  • 四国志大戦 ~県知事の野望~のゲーム画面
  • 四国志大戦 ~県知事の野望~のゲーム画面
  • 四国志大戦 ~県知事の野望~のゲーム画面

レビューコメント抜粋

phoenix404errorさん
ゲームバランス・ゲームデザイン・リアリティの3者ともに高水準でまとまったストラテジー。茶目っ気の(時には冗談がキツすぎるかも)語り口も見どころ。
ZEONさん
ネタゲーかと思いきや調査に基づくガチなパラメータの数々に驚き。とはいえ信長の野望などとは違い1回のプレイ時間は短いのでストラテジー初心者にもおすすめですよ
MSYさん
どの県にも長所と短所があって、相手の強みを奪うと一気に形勢逆転するのが面白いと思った。どの県を選んでもクリアできるようになっており、ゲームバランスは良好。短時間で手軽に遊べるのもポイント。
よななさん
四国民なら間違いなく「あるある」を口にするであろうゲームでした。システムがシンプル故に、四国の現状と四国四県内の非情なるパワーバランスがしっかり反映されてます。
aliceさん
四国のことをよく知らない人間にも分かりやすく解説してて非常に面白いゲームでした。ストラテジーゲームなのに全地域で収支赤字で四国がいかに大変かを実感することが出来ました。
9onさん
規模が小さいながらも、非常に良く出来た戦略SLGです。地域振興の制限がキツイため、統一間近でさえ常に資金・食料・兵力が全て不足すると言う四国の悲惨さを体感できました。

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入賞

入賞までもう少しだったゲーム

  • ユートピア・オブ・ドラゴン 第一部 乱世の序幕(FEライクのSRPG)総合238Point
  • クロの棺桶(本の世界を舞台にした、謎解き探索アドベンチャー)総合234Point
  • Zinogre Quest(モンハンのモンスター、ジンオウガが主人公のRPG!)総合231Point
  • 大鉄ラボ。(ロボットバトル大会 優勝を目指せ!!)総合229Point
  • まほシュー(ほどよく手軽でかわいい横シューティング)総合224Point
  • 闇鍋企画(長編SRPG)総合208Point
  • BLUE MANSION(「屋上へ行こう。そしたら何か変わる気がする・・・。」)総合202Point
  • ロード・オブ・ウハウハ~ヲカンの野望~TE(本格ギャグRPG)総合199Point
  • グリム・ディエムの冒険録 あるいは忘れられた海の底で(世界を冒険する少年グリムの記録)総合198Point
  • 奴~Infection~(幕末志士の坂本・西郷になり、恐怖の洋館から脱出しよう。)総合192Point

フリーゲーム大賞2016の総括

最初に誤解のないように言っておきたいことは、今回は賞金付きの募集型の主体的イベントではなく、いつも通りの勝手に開催イベントとなっています。受賞された作者様にも本日「受賞されましたよ!」って唐突にメールを送り付けるぐらいの勝手さです。
去年は15周年記念として賞金付きで開催していましたが、他サイトのイベント規約と接触するだのなんだので、ややこしいことになりましたので予め言っておきます。今回はそういう意味で全く問題ありませんのでご安心ください。
でも受賞された作者様、賞金もなにもなくて本当に申し訳ないです。

さて、フリーゲーム大賞2016の採点方法については、前回と同様にレビュー内容を重点におき、いくらオール5で投票されてもレビューコメントが一言しかない場合は1Point、キッチリとレビューされている内容のものは最高10Point加算するポイント加算制に加えて、「総合得点」「view数」「ダウンロード数」「投票期間」を加味して総合Pointを計算しています。
特にダウンロード数に関しては、2015年4月末より当サイトでもデータのアップロード公開が可能となってから、たくさんのフリーゲームが当サイトからもダウンロードがされるようになりました。DL数に対しては一つの指標として今回からより一層影響を与えています。

今回の結果を見てみますと、「ニュー・スーパーフックガール」がぶっちぎりで大賞に輝きました。
僕も初投稿されたときに公開前確認のためにプレイしてますが、マリオに夢中になっていた小学生の頃を彷彿させるほどの完成度に「なんじゃこりゃー!(いい意味で)」と叫んだ思い出があります。やっぱり大賞でした。僕もみんなも納得の大賞なのではないでしょうか。
そして、金賞・銀賞とダブルでシリーズ受賞されている「ラハと魔法の園-the graystory-」「ラハと理の魔法生 -the 2ndstory-」はRPGツクールMVの作品。RPGツクールMVは2015年12月17日に発売されましたので、2016年度の作品からよく投稿されるようになりました。いや本当にすごいですよこのツール。スマホでも動作するマルチプラットフォームというのが実に素晴らしい。今後の作品も益々期待できそうです。
話がそれました。僕の認識に間違いがなければ、ラハシリーズの制作者であるkotonoha*さんは、ゲーム制作自体が初めてなのに2016年の一年間で5本もリリースされて、どれも人気作となっています。本当にセンスの塊。それだけ言ってしまうと「なんだ天才か」という感じになってしまうと思いますが、この方の本当に凄いところは否定的なコメントレビューに対しても真摯に受け止めて、それらに負けずに期待以上に修正してくる努力家であることだと思います。当サイトのレビューコメントにこんなにキッチリと返信される作者さんはなかなかいません。僕も見習わないと。ちなみに、金賞・銀賞同時に受賞は「シルフェイド幻想譚」「シルフェイド見聞録」のSmokingWOLFさん以来です。
銅賞の「四国志大戦 ~県知事の野望~」は、題材が面白い。ゲームの舞台は日本の四国で県知事となって四国を軍事力で統一するというもの。ゲームシステムはシンプルながら、四国4県の特徴がちゃんと押さえられている上に絶妙なバランスで、一度ハマると一気に引きずり込まれる魅力がありました。ぜひとも全国版も作ってほしいものです。

>>ゲーム制作者様へ:
受賞された作品は、当たり前ですがレビューされる数が多いです。
通常でも総合得点が表示されるのは5票以上からですので、なんとか5レビューまでもらえるよう努力することは損ではありませんし、こちらも推奨しています。
Webサイトをお持ちであるならば、レビューを募るようにリンクを張ったり、SNSで告知することも重要だと思います。
レビュー数が5票に満たなくて、入賞してもおかしくない作品が審査対象外となるのを毎回見かけるのは、正直勿体ないなと思います。
レビュー数がなかなかつかないという方は「ゲームをより多くの方にプレイしてもらうためには」を参考にしてみてはいかがでしょうか。特にレビュー返信は、レビューする側も次回から詳細に記入してくれるようになるという好循環を生んでいます。

最後になりますが、このような素晴らしいフリーゲーム作品を公開してくださった全てのフリーゲーム制作者の皆様ならびに、フリーゲームをプレイしてレビュー投票していただいた皆様に心から感謝いたします。
この結果がフリーゲーム制作者様にはひとつの指標や次回への目標に、ゲームファンの方には、フリーゲームを探す上での参考になれば幸いです。

2017年3月25日(土)フリーゲーム夢現管理人

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