博多弁昆虫少女とアウトローと変人が街を駆けるドタバタ中編RPG
■あらすじ
十数年前の“大災害”により、半分が水に沈んだこの街で、
今なおトップの座に君臨し続けるバイオ工学系巨大企業―――生這技研(せいばいぎけん)。
少女アズミラが生這技研のエージェントとして働き始めたその裏で、
復讐と陰謀の影が少しずつ忍び寄っていた―――
……そして、街で泥臭く暮らす人達も、各々で頑張っていた。
ドタバタ・コメディタッチなシティアドベンチャーRPG。
★推奨midi環境:「VirtualMIDISynth」「SGM-V2.01」
デフォルトの音源ですと、一部楽曲がチープに聴こえます。
多少お手数でも、上記環境でのプレイを強く推奨します。
★本作は別サイトにて2023年1月に公開した作品となります。
タイトル画面
巨大企業が君臨する混沌の街を舞台に、少女やおっさんが奮闘するRPGです。
戦闘はシンボルエンカウント式。街中でいきなり絡まれることも。
独自戦闘システム。背後を取ると物理攻撃が確定クリティカルになります。
戦闘で得た経験値を使って、主人公を自由にビルドできます。
シティマップ。ストーリーが進む毎に行ける場所が増えていきます。
登場人物の多くがしたたかで、洋画のようなセリフ回しが多めです。
個性的なキャラクターが自分の信念に沿って物語を進めます。
コメディ寄りの作品ですが、話の骨格自体は割とシリアスです。
家族や仕事、そして生き方が作品全体のテーマとなります。
エンディングまでプレイ。大体10時間くらいかな。
久々に長めのRPGをプレイしましたが、いいものですね。
クリア後の達成感がありました。
以下は項目ごとの所感です。
シナリオ
序盤から色々と匂わせる展開ありで、中盤以降から徐々に核心に迫っていきます。
中盤辺りで一気に面白くなった記憶がありますね。
ただ、終盤は無理に熱い展開に持ってきており、それのせいで間延びしている印象を受けました。
正直なところ、避けれる戦いもあったのでは…?と感じています。
あと、キャラそれぞれが考えをもって動いているのがとても魅力的で、台詞もひねりが効いているものが多いのでキャラ同士の掛け合いが面白いです。
無理な天然キャラだったり、大げさなツッコミだったり…なんていう、よくあり勝ちなお寒いノリではなく、会話の節々に知性、キャラの性格、思考が感じられるのがよかったです。
グラフィック
細かく動くドットがいいですね。こだわりを感じます。
サウンド
良いと感じました。
特に、コメディな雰囲気の戦闘BGMは印象に残りました。
システム
自分の好みで成長を分岐させられるのはいいですね。
成長の自由度はやや抑え目ですが、その分複雑なシステムがなく取っ掛かりがいいです。
複雑すぎると面倒くさくなってくるので良い塩梅だと感じます。
ただ、成長させるために必要なポイントは主にボス戦で手に入るため、何度も気軽に手に入りません。
成長の割り振りをミスると後で取り返しにくいのが少し痛いです。
雑魚戦でポイントを稼ぐこともできますが一回一回の戦闘にそれなりな時間が掛かるうえ、得られるポイントも極小なので雑魚戦で育成をするのはきついです。
また、上述の通り雑魚戦は時間が掛かる割にメリットが小さいので、雑魚の出現するマップが続くと少々ストレスでした。
オリジナリティ
目新しい仕組みなどは特にないですが、シナリオ、BGM、世界設定、台詞回し等に個性が出ていると思います。