人の辛い記憶を消す為に作られた雪の街。
記憶を消す職業『封士』の青年「黒目」。
とても辛い記憶を消す為に長期的な滞在が必要で街に訪れた少女「ラ」。
雪の街、静かに描かれる二人の生活。二人の仲はゆっくりと、しかし確実に深まっていきます。
生活の中で街の人達の記憶に触れ、「記憶を消すというのがどういう事なのか」に向き合う物語。
周りと折り合いが上手く付けられず、自分は必要無い、透明人間だと思い生きてきた大学生の「近江 冥」。 そんな彼の前に彼にしか見えない本当の透明人間の少女「透子」が表れる。 「冥」は透明人間の「透子」から自分の必要さ、自分に出来る事を学んでいく。 「自分は周りと上手く折り合いを付けられない」「周りは自分を見ていない」「自分は必要なのか?」 中二的と世間と言われそうですが、きっと誰もが一度は悩んだ事のある悩みかもしれません。 そんな悩みに向き合い、駄目な部分に気づき、自分に出来る事を探していく主人公の姿が好きです。
「溝口 春樹」は22歳、新社会人で新しい環境に慣れつつある、五月病の頃。
特にやる事も無い休日、どこからか流れるピアノの音に誘われるように向かった神社でピアノを弾く少女「神明みのり」に出会う。
一人暮らしの不安の中、当たり前に繰り返す日常の中にあるほんの少しの非日常。
当たり前に過ごす中、会社からの帰りや、なんてことのない休みの日に神社に向かうと必ず居る少女。
遠くなく、しかし近くもない、でも確実にその距離や会話をする事が当たり前に、生活の一部になっていく二人の独特な距離が素敵です。
戦争が続き、雨が降り止まない世界。
「ブリキ」と呼ばれる兵士「ユウ」は真っ白な少女「キリエ」に出会う。
「ブリキ」というアダ名を付けられる程に機械的で、冷酷な青年。
そんな彼が純真な白い少女と交流を持つことで、彼に本来あった人らしさを取り戻していきます。
淡い絵本の様な、そしてタイトルで一部の方が好きだと思う作品です。
関西弁が嫌いなのに関西に転勤になってしまった「沢村 亮人」。
関西弁とノリに付いて行けず、仕事の帰り、ふとにハーバーランドに寄ると黄昏れる一人の少女「トモ」が居た。
職場の関西のノリとは違う憂いを帯びた彼女の雰囲気に癒され少しずつハーバーランドに足を向ける事に。
フリゲ初期の名作。絵は確かにアレですが、起承転結はしっかりしていて当時の名作と言われるのには納得。
「トモ」を理解する毎に職場もノリだけでなく、しっかりとしている所に気付いていけるようになります。
嫌いな中から一つ好きを見つければ世界が広がるように、案外好きは嫌いの中にもあるかもしれません。
※18禁作品。
引っ越してきたばかりの青年「斗一」はある雪の日、飼猫を逃がしてしまう。
逃がした先の家で少女「舞子」と出会い、少女の「夜だけ友達になって」のお願いに、静かな夜の交流が始まる。
18禁ですが雰囲気重視の為そんなに嫌らしく無いです。
「舞子」の事はしっかりとは描かれませんが、恐らく「こういう子なのだろう」くらいには感じ取れ、エンディングは切ないです。
宇宙を航海する年季の入った交易船、その船を会社から借り交易するのが職業の少女「レベッカ」。
交易船のホログラムで相棒の「ビショップ」と共に交易に出るが、会社から交易船が廃船になる為にこれが最後の航海だと言われる。
最後の航海の中、様々なトラブルに見舞われて…。
ホログラム(人外)×少女です。
登場人物も二人しか居らず、掛け合いも楽しく、途中のトラブルでホラーな雰囲気も楽しめます。
endによっては二人とも報われませんが、真相endでホッとします。末永く爆発して下さい。
ある日少年「欧太」は幼馴染の少女「ありす」に不思議の国へ連れて行かれる。
ありがちと思われるかもしれませんが「不思議の国のアリス」モチーフのゲームです。
スタンダードなアリス世界でありながら徐々に現実で「欧太」と「ありす」に何が起こったのか明かされていきます。
徐々に明かされる真実は、ご都合主義を許さず…。この不思議の国は誰の為の世界なのか…。
淡い絵柄、ファンタジーに見える中の現実。現実的な作品が方に程オススメしたいです。
「津田 啓」は旅人。弦楽器演奏をして日銭を稼いでいる。
ある、日電車の中で財布を無くした所、「小田原 塔子」という少女に出会い、紆余曲折あり彼女と旅をする事に。
ヒロインが2人居ますが圧倒的「塔子」比。
彼女のルートが恐らくメインで、彼女の境遇と悩んでいた事には結構胸に染みました。
「塔子」の日記シーンは好きですが、ギャグが人によって好き嫌いが分かれるタイプだと思います。合えばオススメです。
で、二章はまだですか?
2本ゲームが入っていますが、『hallucinate』の方で。微グロです。
目を覚ますと「少年」は白いベッドの上で寝ていた。窓辺には一人「少女」が居て、「少年」にあった出来事を伝える。
それは罵倒でもあり、恨み言でもあり…。反論するも「少年」の言葉は彼女には届かない。チグハグな二人が辿り着く結末は?
真相endは最後に辿り着く事が出来、end後のタイトル画面で理解出来る仕掛けになっています。
最初は罵倒に「カプ?」となると思いますが、真相end後には「この後も仲良く生きてほしいな」という気持ちが募ります。
ホラゲだと有名なのでノベルゲー縛り、そしてメインの話が恋愛というよりは他に伝えたい事がある中でひっそりと恋愛(?)してる作品が多いです。
青年×少女多め、世界観重視で儚い世界観多めで、話は1~5時間で終わる程度です。
基本、本当に二人だけの世界、もしくは他にも攻略キャラは居るけど、当て馬にならない程度に後味悪くなく爽やかに片方のキャラが良い役目をこなしてる作品です。