パレット
斬新な[音]と[色]の演出のサスペンス・アドベンチャー
65.0点
第4回アスキーエンタテイメントソフトウェアコンテストでグランプリを受賞し、プレイステーションゲームソフトにも移植され 「Forget me not ~パレット~: http://www.enterbrain.co.jp/digifami/products/fmn/index.html 」というゲーム名で発売された作品。
精神科医である「シアノス・B・シアン」の診療所に、診療時間をとっくに過ぎた夜、謎の女性がドア越しから一人の少女の記憶を取り戻させてほしいという。シアンは後日きてくれと追い払おうとするが、彼女は「わたしたちには時間がないの」と銃で脅迫しカウンセリングを強要する。そんなやり取りの中、突然鳴り響く電話・・・電話から聞こえてきた声の主は記憶喪失の少女(B.D)本人だった。精神科医のシアンは電話を通じて「覚えているのは赤い色だけ・・・」という少女の言葉をもとに少女の精神世界を移動し、失われた記憶の先にある真実を見つけ出す記憶探しが始まる。
興味を惹きつけるような演出が素晴らしく、特に[効果音]の使い方が上手い。例えば、カメラのシャッターを切る音、ガラスが割れる音、電話の音、極めつけが耳鳴りのようなバックミュージックだったりと、音による効果で記憶という見えないものを上手く表現している。そしてバラバラだった記憶が少しずつ集まっていくかのような少女(B.D)の台詞も、この世界にのめり込んでしまう要因の一つ。先が気になり止められなくなってしまう魅力があるゲームです。
記憶を取り戻していくには少女の精神世界の複雑に配置された部屋を移動し、部屋ごとの白い枠で表示された[記憶のかけら]を調べることで行われますので、とりあえず初めは動き回って気になるところを調べて手がかりを探ってみましょう。
本作品をダウンロードしたいのですがURLをクリックしても他のサイトを探しても見つかりません。URLを教えてほしいです・・・
少々手を抜いた所などが目立ちました。一度ストーリーの構造を見直して話の流れをスムーズにするとわかりやすいかと。もう少し捻りを見せてほしかったです、あとなにかスパイスがあれば独特な話になったとおもいます。※
ーあくまで個人の感想です。
面白かったです。
描画等の不安定さは、Game.EXEの右クリック→プロパティから、適宜互換性をWindows95にすると改善することがあるようです。
ただ、上記の対策を打っても、サウンドが重複するから再起動を余儀なくされるなど、プレイに支障は出ると思われます。
このゲームの素晴らしい点は、Valkyrieさんをはじめ既に多くのコメントがありますが、やはり演出と効果音が素晴らしいです。
演出を映えさせるためにも、「モノクロマップ」と「カラーマップ」が適切に反映されるスクリーンモード(フルスクリーンのみ?)でのプレイを強く推奨します。
情報を小出しにし、時に意外な事実を明らかにするストーリーには完全に引き込まれてしまいました。
操作性は決して良いとは言えず、全体マップがない広大なフロアは迷いがちとも思われます。
ただ、私は結末を知りたいがためにマッピングまでしてプレイしてしまったため、好みに合えばかなり熱中できる作品だと思います。
プレイ中の感覚は、完成図のわからないジグソーパズルを解いているような感じでした。最初は赤い空白しかなかったところに少しずつ断片がはまっていき、しだいに真相が明らかになっていく感覚がなんともいえません。
次の断片をはめればなにが明らかになるのかが気になって、一気にプレイしてしまいました。
謎めいたイベントの数々や「B.D.」という名前に秘められた意味が明らかになった瞬間は、本当にぞくぞくしました。
前評判が良かったので期待してやってみたが、期待外れ。
・シナリオは大して深くもないのに、やたらもったいぶった言い回しを多用している。わざと難解にしている風にも思える。
・真相は当時としては良かったのかもしれないが、今になっては陳腐。
・斬新なシステムといっても、体力ゲージ付きの迷路を行ったり来たりするだけ。新たな道ができていないか確認するため、同じ道を何度も探し回らなければならないのがとても苦痛。
・致命的なバグ(色の都合で調査対象や移動ポイントが背景に溶け込む、ラストシーンで前のシーンの音が鳴りやまない、など)
とてもオリジナリティ溢れる斬新なシステムでした。
ただ他の方もおっしゃる通りバグがあるのが残念なところ。
普通のゲームにはない雰囲気が好きです。