エドガー・アラン・ポー原作『黒猫』翻案ノベルゲーム
■制作ツール/動作環境
ティラノスクリプト
HTML5+CSS3+Javascriptの動作保証されたモダンブラウザ(Chrome推奨)
■紹介文
「あぁ、また猫の鳴き声が聞こえやがる……」
19世紀末、霧に烟る都市ロンドンで、一人の男は覚めない悪夢を見続ける。
彼の自尊心は弱者に対する優越感に果て、憎悪の炎へと変わる。
猫が鳴き、妻が啼き、彼はただただ叫ぶのみ。
「科学はキリストを否定できる。しかし、鋼鉄の理性を支えるのに必要であるのならば、否定することは過ちである」
あるいは、一人の女はそう嘯く。
あるいは、別の男はこう卑しめる。
「誰よりも繁栄と幸福を願って、俺は神を信ずる」
その手を血で汚したことのある者が、救われるために為すべきことども。
正義の遂行、公平の実現、病苦の撲滅。
ならばと問われよう、そこにおいて排斥される対象が救われるには?
猫が鳴き、彼が哭き、話者はただただ述べるのみ。
そして残された言葉は。
「だから語るんだ、だから紡いできたんだ、この物語を」