夜空を駆け、地上へと降り注ぐ星屑。
その星屑の一つ一つには、不思議な力が宿っている。
火星晶〈へリオドール〉
水星晶〈アクアマリン〉
風星晶〈エメラルド〉
土星晶〈アンバー〉……
多種多様な力を持つ星屑は時には生活に使われ、時には戦いの道具として使われた。
星屑の力を術として昇華する星術士の少女クーシェは、用心棒の女性ハクアと共に異変が起きる炎の山の探索に訪れる。
そこで見つけたのは巨大な星屑。そしてなんと、星屑の中から火柱を上げて黒目黒髪の少年が姿を現したのだった。
少年はいった
「あんたたちは『空飛ぶクジラ』を見たことはあるか? 虚空を漂う、寂しいクジラを」
夢を追う少女、自分を探す少年
数奇な出会いは、やがて巨大な渦へと変わっていくーー
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※紹介文は原作の公開サイトより