希望の無い星で生きる高校生たちを描いたSF・青春ノベル
■ゲームについて
テルスという惑星を舞台にしたSF・青春モノのサウンドノベルです。
ストーリーは9話構成、一話完結型で進むので一気に読むも良し、一話ずつサクッと読み進める事も出来ます。
ボイスの数は約2000個。主要女性キャラクター7人はフルボイスです。
莫大な量の伏線と前振りが織りなすミステリ要素、希望のない星で必死に生きる道を探す人類。
共通の過去を背負った八人の高校生の友情。実らない恋。捨てられた地球。惑星テルス。そして、戦争。
なぜ人類は地球を捨てたのか。テルスという星に永遠はあるのか。
どうして、彼らは共通の運命を背負ってしまったのか。
そんなボリューム溢れるSF・青春サウンドノベルを
約2000個のボイス、素敵なグラフィック、BGMでお届けします。
■ストーリー
2030年に第三次世界大戦が勃発。そして2031年、春の訪れと共にロシアが日本に宣戦布告。
日本は第三次世界大戦に連合国として参戦するが、戦況はどんどん泥沼化していく。
しかし、戦争はアメリカの核ミサイルの使用によって急速に終わりへと突き進み、
2035年に第三次世界大戦は終結した。
戦争の結果、地球は放射能で満たされ人が生きられる星では無くなった。
人類は新しい生活の場を求め、惑星テルスに希望を見出した。
そして2060年。人類はテルスへの移住を完了させる。
なぜ戦争終結からたったの25年で人類はテルスへ移住出来たのか?
それはテルスでは触れてはいけないタブーである。
2359年。孤児院「コロポックル・コタン」に住む在原蓮は地球信者の変人で、周りの人間たちに忌み嫌われていた。
最近のテルスには彼のように地球時代に憧れ、地球の技術を良しとする腐ったクズが増えている。
ある日、在原蓮はイギリスエリアのサーバーにハッキングしたという濡れ衣を着せられ、
地球流しの刑を受ける事になる。刑の執行は一年後。在原は死刑制度の復活を密かに願う。
しかし、どうやら地球流しの刑を受けたのは在原含めて八人の高校生だったらしく……。
在原含め八人の高校生が地球流しの刑を受けていた頃、
腐った公衆便所のような惑星テルスでは怪しい動きが活性化していた。
デモ。クーデター。地球回帰運動。そして、第四次世界大戦。
彼ら八人は惑星テルスで苦悩し、生きる。
一年後に迫る地球流しの刑。なぜ地球流しなのか。そもそも濡れ衣を着せた犯人は誰なのか。
自分たちは何者なのか? 人類はこの先どうやって生きるのか? テルスと地球、どちらで生きるのか?
全ては、戦争で決まる。
シナリオ
内容には引き込まれたが、時折意味不明な点も多く、伏線の回収が上手くいっていない部分がある気がした。
本作品は時空を倒置させる技法を多用することで多くの伏線を作り出していた。時制倒置は読み手に与えるインパクトが大きく、上手く使えば深い印象を残すことが出来るが、無意味に多用し過ぎて本当に大事なところが伝わりにくくなっているように思う。時系列はもう少しストレートに放ったほうが良いように思えた。
逆に、表現技法は直截的なものが多かった。もう少し変化球を投げても十分伝わると思うし、見栄えも良いので、時制倒置を抑えるかわりにそちらの方面に伏線を伸ばしたほうが良かったんじゃないかと思う。
あとは、物語の起伏が少ないのも気になった。暗い話であるので多少は仕方ないとは思うが、起承転結の所謂「転」に当たる部分がこれといってなく、人によっては途中で飽きてしまうかもと思わずにはいられない脚本だった。
とは言え、ストーリー背景は悪くなく、内容も一応纏まっていたのでまあOKと言ったところかと思う。
ただ、上述したような気になる点も多く抱えているので脚本に関してはまあ読み手を選ぶだろうなと言った印象を受けた。
グラフィック
有料版に突っ込んでも通用するだろうと思う。キャラクター、イラスト共に文句なし。
背景をもう少し工夫すればより良くなりそうだが、今のままでも一応OKかと思う。
サウンド
ボイスについては、無料でここまでの出来は中々ないので素晴らしいが、有料版に突っ込めるかは少々悩む。いや通用はするだろうが、全体的に声が暗く、低く、感情の起伏の乏しいのが気になった。
暗い物語だから多少テンションが下がるのは分かるが、例えば立ち絵が笑っているのに声が静かで低いといったようなパターンが多々見られ、もう少しボイスの緩急をつけてほしいと思った。
ただ、無料と言うことを踏まえるとボイスに関しては十分満足できる領域であると思う。
BGMも多少単調な部分もあったが、種類も多く聞いていて苦にはならなかった。こちらも有料に突っ込めるくらいのスペックはあると感じた。
気になったのはヴォーカル。声優と曲の音域があっておらずかなり苦し気に聞こえる。声自体も如何にも素人と言った印象。声優が本業だから仕方ないといえばそうだが、曲のキー調節するなりボイスエフェクタ使って改善するなりもう少し工夫は出来たんじゃないかと思う。
ただ、ボイス全般の総評としては十分満足できた。
システム
起動も早く、サクサク動くし、落ちることもない。セーブスロットも十分で、飛ばし読み、ボイスカット等一通りの機能を完備しており、システム面に関しては個人的にはケチの付けどころが無い。素晴らしい出来に驚いた。
オリジナリティ
世界観やストーリー構想は悪くなく、脚本も独特。
万人受けするようなスタイルではないと思うが、個人的には悪くないと思う。
総評
ストーリー(脚本)に一部残念に思う部分はあれど、全体としては無料ゲームの中ではかなりいい出来の部類に入ると思う。
特にグラフィック、システム、ヴォーカル以外のサウンド面は有料でも十二分に通用するレベルだと感じた。
とても感動、共感、興奮させていただきました。
最初の冒頭や、ストーリーの初めに結論を起き、
次にストーリーに入っていく、倒置法に魅了されました
本当に鳥肌が立つ作品でした。一番良かったのは物語(本文)です。
胸糞事件が連続するような物語は時々見かけますが、この作品は、単に「どこかの国か会社が悪事を企てている」という問題ではなく「それに便乗する/煽られる国民の醜さ」という所にしっかり切り込んでいることが、とてもとても考えさせられました。だからこそ、結末まで生きて主人公が発した「生きること」についての言葉にも、ものすごく重みを感じます。場面は胸糞悪い事件が多いですが、伝えようとしたメッセージは、過激なこととも、胸糞悪いこととも少し違うと感じます。その部分が何よりのオリジナリティーだと思います。
私はもともといじめなどの迫力ある描写の物語を冷静に読み続けることが本当に苦手なのですが、この物語は不思議にも引き込まれて一気に読み進めてしまいました。
あと、パンチが効いた皮肉(冗談?)のようなセリフが多いことも、笑えて楽しかったです。
伏線については推理が得意ではない人なのであまり緻密に解いていませんでしたが、それでもわかりやすい内容でした。
個人的には、今の日本で起こっていることとも重なる部分がある気がして、そういう世の中でも希望を持つってこういうことなのか、どういうことなのか、ということも考えさせられました。
最後までプレイしました
胸糞展開とかご都合主義とかいろいろ投げ出す要素は多かったけどなんでか最後までやってしまったというよくわからない印象
メインキャラクターが多いのに掘り下げが雑、しかも設定と矛盾するような言動や行動を取る事が多かったので作者はもう少し自分の作品のキャラクターを掴むことを考えるべきかと
合間の小話やかけあいは面白いと思う部分もあった
いろんな部分が投げっぱなしで終わってしまうのは作者がその時その時思いついた胸糞展開を単純につなげただけなんだろう、もしくはボイスとのかねあいか
最初の記憶を取り戻すところがピークでそこからずっと下降線を辿るって感じだった
最後までできたのはグラフィックの力が強い、他の部分は凡作
・シナリオ・ストーリー
読みにくい文章があったり誤字があったりはするが一応形になっている。
ただ、その内容については謎の高評価に驚きを禁じ得ない。
登場人物が無駄に多く、誰が誰やら分からない状態が続くのは作者の力量不足。
その中で繰り返される陰鬱で救いのない出来事。
人を貶めるクズが幸せそうにしてたり前時代的な規律の欠片もない軍による暴行。
現実は厳しい、そんな中でも人は希望を見失わずにいれるのか?
そんな作者のメッセージは伝わるが見せ方が非常に不味い。
言うなれば自然災害に為す術もなく蹂躙される人類の映像を見せられてるかのよう。
実際のところ物事はままならないが、フィクションにまでそんな事を追求されても困る。
なるようにしかならない沈んでいくだけの話を見てて何が面白いのか。
救われない結末だとしても上げて落とすとか物語に起伏を付けて欲しい。
・グラフィック
動きは無いものの商用でも通用する質の高さ。文句なし。
・サウンド
フリーのフルボイスと聞くと嫌な予感しかしないが力量差はあるにしても予想以上だった。
ただ歌は微妙、素人使うならキーをヴォーカルに合わせて作ってあげないとキツイんじゃないかな。
BGMもそこそこ良かったように思う。
・システム・オリジナリティ
この手のゲームで取沙汰する要素じゃないので特になし。
・総評
グラフィックとサウンドは評価できる。
ユーザーよりクリエイターに見て欲しい作品。
すごく面白かった。あるサイトで40点とかクソみたいな点数付けられてたけどおかしい。声優さんのうまさに差はあるものの途中から慣れてきた。ぜひ他の人にも見て欲しいものである。
久しぶりにフリーゲームで面白い作品に出会いましたありがとうございます。
最初の内にシナリオがわかりにくかったですが。記憶を思い出させた辺りから
一気に伏線回収が入りすごく読みふける感じになりました。
内容的には、現代の地球の将来あり得ないとも言えない内容だったので
考えさせられる部分も多く、その先に起こりえる事をストーリーの中で
何個も出して頂けたので、精神的にダメージをもらうこともありましたが
最後までとてもよく作られて居たと思います。
リアリティが高すぎる故に精神的に最後までプレイ出来ない人も居るかなと思う
作品ではありましたが、とても面白かったです。
シナリオ、グラフィック、サウンドどれも良かった。
そしてキャラがかわいかった。
最初はキャラが多くて名前が覚え辛かったが、
読んでいく内にキャラの個性が解ってきて気にならなくなった。
雰囲気は暗めだけど個人的には好きだった。
良い作品をありがとうございました。
『文芸と いうと・・・』
永遠の文芸部さんの長編が出た! リザーブしといたもの終わったら読もうと思っていた。
でも けっこうDLまでは逡巡しました。 前に「飢えた少女/惨苦の少女」の感想にも書いたけど 永遠の文芸部さんの読み物は けっこう私のHPとMP持ってくので。 ・・・ほんと精神的ダメージが・・・くる
永遠の文芸部さんの作品は 実際 人を選ぶと思う。
内容と表現が・・・
でも 巷に見られるそのような作品とは 何か違うんですよね。だから いままで 読み続けている。
以降 個人的感想。 ネタばれ注意。 読前に 見ないほうが良いと思われます^^;
今回の作品読んで もういいや・・・とも 思った。 あまりにも・・・性悪論的で 人の嫌なとこしか見せないから(たまにいる善人らしき人は死ぬか 気狂うか・・・)
そのように描写してるんだろうけど 主人公たちもなんだかんだ自分たちのことだけで人の立場なんて考えないし。人なんて世界にいないほうが良いと思わせる・・・ そのような描写に こころ削られた・・・
でも感想書こうとして ふと 全部みてないやと 思い出し キーワード入力名を模索した。本文中にヒントでもと思ったが・・・ いろいろ考えて ようやく・・・ヒット。
全部読んでも あまり変わりは・・・ いや 変わりはあったか。
次回作品でたら また 読んでもいいかなあ という 気持ちに変わったので。
判断は全部読んでからした方が良いと思われます。
*
文芸かあ 文芸って 言語芸術(言語を媒介とした芸術)の総称らしいから 映像(映画)とかも含まれるんでしょうね。でも文と入ってるので やはりシナリオに目がいってしまいます。立ち絵とかフルボイスとかのコメントは私には無理だ^^;
邪魔にならなければあってもいいけどというスタンスだから。(たまにとても作品にマッチしてて いいなあと思う作品もありますが・・・)
*
最近思うことですが大容量の作品フルボイス作品 とか書かれてるの見ても それだけ使わないと伝えられないの? 何かを残せないの?と 天邪鬼な思考になります。読後に 自分に残るものは何?・・・と。よく考えると フリーでもお金よりも貴重な時間を使って読んでるんだよなあ。(読者の論理ですみません 創る方はもっとたいへんですよね)
実際 大作とよばれる(宣伝されてる)作品いくつも読んでますが 心に響いてくるものが無い作品は感想よせていません。 つまらなかったという個人的感想なんて書いても仕方ないから。
全体的に暗い話
一気に全部読めたので面白いと思う
所々に意味不明に感じる場所がある。
個人的には救いが欲しい。
過去作品を見る限り、そういった作風なのだろうが
クリア後に何かしらの分岐とか実は・・・って話が欲しい。
グラフィックは良いけど、立ち絵のみ
要所で動きとか変化が欲しい。
意表をついた様々な衝撃的な展開や過激な内容に
最初はびっくりしたがどんどん引き込まれていった。
読み応えたっぷりのボリュームで最後まで飽きさせなかった。
主要の女性キャラは全員豪華フルボイス、キャラ絵もとても可愛らしく綺麗!
最初や途中の過激な表現に思わず読むのを止めてしまうのは勿体無い
最後まで読んで損はない作品。
歌入りの曲だけはミスマッチかと思いました。その他はとても素晴らしく一気にプレイしました。感動しました。