夜の学校に現れるという『おばけ』のうわさ...
逢坂涼介は、忘れ物を取りに行った帰り、一人の少女に出会う。
少女の名は『佐藤ことり』。
無口で無感情な、変わった女の子...。
ことりは一ヵ月前の事故によって、記憶を失っているらしかった。
そんなことりはどういうわけか、毎夜学校に忍び込んでは、何かをしている様子。
彼女と仲良くなっていく中で、涼介は誰も知らなかった『真実』を知ることになる。
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『箱庭のうた』公式サイト
http://takusym.co.jp/tetra_strike/
制作団体 Tactical Sympathy
サイト http://takusym.co.jp/
ツイッター https://twitter.com/Takusym_info
ゲームポイント
【タイトル】箱庭のうた(はこにわのうた)
【ジャンル】青春SFノベル
【プレイ時間目安】10~12時間
【実況について】ぜひ実況プレイしてください! 大歓迎です!
[箱庭のうた]の詳細
- 頒布形態
- フリーウェア
- カテゴリ
- アドベンチャー・ノベル
- 年齢制限
- 全年齢
- 対応OS
- XP Vista 7
- 制作者
- タクティカルシンパシー
- 本体サイズ
- 225MB
- Version
- 1.00
- 最終更新日
- 2013年11月28日
- お気に入り
- 票8票
もの凄いクオリティです 当時、プレイした時はこれはノベル(小説版ありでは)と思いました
エンディングは泣けました!! 次回作に期待しております
夏之がアホすぎておなか痛かったです。めちゃめちゃ笑いました。掛け合いは何年経っても思い出してしまいます。それだけでプレイする価値がありました。
フリーゲーム界屈指の名作だと思います。
前作にまだ触れておられない方はそちらを始めることをおすすめします。というのも、OPをはじめとするグラフィックの変化や共通する音楽・設定を引き継いで読める点が好きだからです。
さてこちらの作品は何も持っていなかった子が感情を徐々に覚えていき、最後は・・・という王道の展開ですが、この作品はテンポが良く様々なイベントの合間にある各人の感動が直接伝わってきているのでとても親近感を得られます。
登場人物のプラトニックな情操とその表現力はこの作品の最大の魅力で、思想を押し付けるような場面も無いのでストレートに気持ちを動かされます。
例えば3章では中学生の皆が純粋な気持ちを持って進む一方、大人の登場人物は策を弄したり複雑な気持ちを抱えて動いているような描写が見て取れると思います。こうした対比が伝わるようになっていて、更に登場人物の機微と行動が相俟って読者の共感を見事に生み出しています。
読了後は非常にバイタリティを与えられましたし、セーブ数も十分にあるので好きなシーンを時々やり直して深く考察しています。
キャラたちの会話主体で話が進んて行くため、気楽に読み進められるのがよかったです。
ノベルゲームとはいったい………?
何よりもキャラが魅力的で、そちらのほうが面白かったです。
シナリオも王道を行く姿勢とコツコツと伏線を積み上げるストーリー……好きですね。
助長に感じるのも序盤くらいで、そこを過ぎてしまえばあとは特に苦も無く読み進められました。
絵に関しては文句のつけようがありません。
この作品がプレイできて良かったと、この手のフリーゲームをやって初めて思いました。
シナリオ
他のプレイヤーのコメントに、なかなか話しがすすまないという指摘があったので少し不安に思っていたが、特に冗長さを感じさせられることもなく、先を読み進めたいと思わせるような展開だった。
回収しきれていない伏線があるという指摘もあったが、それらは気になるような類いのものでもなくく、無視してしまってもいいように思った。兄弟に関しては無駄な伏線に思えるものもあるが、キャラの性格だと言われてしまえば納得できるし、制作段階では色々な設定があったのかもしれない……などわくわくさせてくれる。
物語の展開としては、ほどよい緩急がついていて、飽きることもなく、また急だと感じることもなく読み進めることができた。じっくりと文章を読み進めていくタイプのプレイヤーにはやや冗長に感じられたり、逆にテンポ良く読み進めていくプレイヤーにとっては急な展開に感じられたりするのかもしれない。
選択肢によるバッドエンドといったものもとくになく、ユーザーフレンドリーな作品だと感じた。
グラフィック
これはいうまでもないこと……としか言いようがない。シーン毎に用いられるCGが、非常に効果的だった。
また、キャラクターの表情が非常に豊かで、キャラに親近感を持つことができる。
サウンド
良いバランスで作られていると思った。たまに均一化が大雑把すぎて、耳に痛かったり、物足りなさを感じたりする作品も多いが、この作品は音響が一貫して安定していた。もちろん、強弱がないという意味ではない。
曲の挿入が効果的だった。
システム
基本的なシステムは完備されていたように思う。もう少しキーボード操作ができるようであれば、完璧だと思ったが、基本的にはカーソルを移動させることもなく、快適にプレイすることができた。
特に自分がありがたいと思ったのが、文章再生速度の幅の広さだ。このおかげで、自分に最適な再生速度に維持したまま、マックでハンバーガーをいただくことができた笑。
ただ、CGを回収しようというときに、スキップ機能がなかったのが少しストレスになった。しかし、それによって二週目三週目をプレイすることができ、物語全体を俯瞰してもう一度楽しむことができた。結果的には都合が良かったのかもしれないが、操作性という観点から見ると、多少の減点は免れ得ないと思った。
オリジナリティ
これに関しては、普通……というしかないように思うが、舞台設定などは非常に良いと感じた。特に新しさを感じさせるようなものはなかったが、背筋がぞくぞくとするような体験をさせていただいた。その体験は、この舞台設定のもとでなければなかったのは確かだ。
総評
ゲームとしての魅力がある。他のノベルゲームをプレイしていると、「この作品は、別にゲームという媒体である必要はないのでは?」なんて思ってしまうような作品が多々あるが、この作品には一体感があった。ゲームとしての要素(音楽やグラフィックなど)が何か一つ欠けていても、この作品は成り立たない。そういうゲームとしての魅力を感じた。
じっくりとゲームをプレイする時間のある人にはおすすめ。