コメント数は2回です
『メビウスの迷宮』へのコメント(2024年9月18日 22:23)
『久遠の彼方』へのコメント(2024年5月16日 00:14)
●総評
物語性に主軸を置いたSRPGを謳うものは多いですが、実際にやってみると戦闘の合間に展開を進めるためだけの状況説明のようなものばかりという作品はありますが、本作は物語の合間に戦闘があるといってもいいほど力が入っています。
物語で盛り上がったところを自分の采配で勝たせたいと思えるようなゲームです。
もし本作を気に入ったか方がいたら、製作者の方の過去作もお勧めします。
以下にレビューというか感想をつらつらと書きます。
●ストーリー
お話の舞台は勇者と魔王そして魔法といった感じのファンタジーな舞台ですが、単純な勧善懲悪ものではなく、群像劇のように主人公以外のキャラクターの目線でもお話が進んでいきます。
群像劇の醍醐味の敵味方が入れ替わるような展開や利害の一致での一時的な共闘という群像劇の醍醐味を感じられます。
多くのキャラクターが登場しますが、キャラクターの利害や信念などに一貫性があり、それがキャラクターを魅力的に見せていると思います。
協力するときもそれぞろお互いの思惑があり、それを上手く描いているため、登場人物の行動に製作者の思惑や展開の都合のようなものが見えて醒めてしまうようなこともありませんでした。
舞台設定も不自然さを感じないようにできていて、魔法と貴族政治を上手く紐づけてそれにまつわる軋轢などに説得力を持たせられていたと思います。
●ゲーム性
クリア時41時間程度で全滅は一回もしていませんが、セーブでやり直しは結構やってます。
難易度は序盤から中盤が一番難しく、終盤はかなりキャラクターが育っているため若干物足りない感じでした。
全滅した場合、ボーナスをもらってリトライができるため、詰まるというのはなさそうな感じです。
本作はMPを消費して戦闘を行いますが、ターン経過で回復するため牛歩戦術を使えてしまうので、もっとターン制限はあってもよかったかなと個人的には思います。
操作できない友軍もよく登場しますが、ストーリー的には自然なので、自分は雑兵の友軍はかなり好きな要素ですが、
操作できないことにストレスを感じる方もいるかもしれません。
キャラクターに強弱はありますが、ストーリーの設定が上手く反映されているため違和感はありませんでした。
あとここで声を大にしていいたのは、控えのメンバーが出るステージがほとんどないことは嬉しかった点です。
単純に育てて無駄にならないというのもありますが、それ以上に控えが出ることに不自然さを感じてしまうことがありまして、
色々なゲームで自軍の拠点から出陣してもいないキャラクターが声を上げているのは、慣れてはいますが、ないに越したことはないと思います。
必然的に多くのキャラクターを操作することになり、マップも広いマップが多いので、一マップ一マップ結構時間がかかります。弱いキャラクターを上手く使っていく必要もあります。作中でも言われていますが、適材適所な割り切りが必要です。
●その他
キャラクターには一人一人グラフィックに結構差分がありまして、戦闘中HPが少なくなると表情が追い詰められたものに変わるなどかなり凝っています。
露出が多い衣装に作中で登場人物がつっこんでいるのも共感できていいです。
ドット絵の戦闘シーンも演出もイベントで専用のものが用意されていたりして、力が入っている印象です。
最後にSRPG好きでストーリー主導のゲームがやりたい方がいれば間違いなくお勧めできる作品ですので、気になった方はプレイしていただけると十二分に楽しめると思います。
長文失礼しました。
簡単な感想になります。
ベテランで4人クリアしましたが、デッキ構築系のゲームのいいところが詰まっているゲームだと思います。
ランダム性に作用されながら、理想のデッキに近づけるように四苦八苦して、ある程度様になったら成果が戦闘後の余力ですぐわかるようなそういうゲームです。
敵の種類ごとに戦闘方法に特徴があるため、それを知ることでもかなり勝率が左右されますね。
個人的にはデッキ構築のパターンが限られている分どのようなデッキにすればいいのかが分かりやすく、難易度的にも理不尽を感じないようなバランスだったと思います。
カードの一覧を見てみるとテキストが記されているのも、芸が細かいなと思いました。