ひよこ侍
一対一の駆け引きのある戦闘が面白いアクションRPG
79.1点
幼少の頃、剣士「ジャンルーカ」に目の前で両親や友達を殺されたことから、友達の形見である"ひよこの着ぐるみ"を着て、世界一の剣士になるべく修羅の道をゆく主人公の生涯を追う物語。師匠である「ユキムラ」の言葉『剣にすべてを捧げられない奴は負ける』に従い、出会う剣士には生死を賭けた勝負を挑む。まさに情けは無用の"侍"の世界だ。ゲーム名"ひよこ侍"からは想像できないほど、ダークでハードなストーリー。それだけに、戦闘システムがツクール作品でも異色で、間合いや駆け引き,覚えた剣技が勝敗を決するリアルで楽しいアクションRPGだ。
このゲームを紹介するにあたって最大のポイントは、独特な戦闘システム。戦闘状態に入ると、サイドビューに切り替わる。戦闘は常に一対一で、主人公が右側、敵が左側に配置される。左右の十字キーでキャラを前後に移動、ボタンにより攻撃や防御を行う。攻撃は通常攻撃のほかに、戦闘中に十字キー"↑"で上段に構える。同様に"↓"で抜刀の構えをとる。それらの構えからの派生が"上段技"と"抜刀技"だ。それぞれ、多段攻撃や防御無視など強力な技が多数あり、イベントなどで次第に修得していく。
戦闘中は回復ができない上に、ダメージ量が高い。なので間合いや攻防のタイミングなど、敵の先を読むまさに一対一、一瞬が命取りの侍の果たし合いだ。この戦闘がとてつもなく面白く、レベル上げの戦闘でも苦も無く何度も闘っても飽きない。非常に完成度の高い戦闘システム。RPGで戦闘が面白いというゲームなかなか見当たらない。そういう意味では極めて貴重なゲームだといえる。
≪ 感 想 ≫
このゲーム、何処をオススメとしてあげるといえば、一にも二にも戦闘です。ツクールでもこういうことが出来るのかとビックリでした。ストーリー的には剣の道をゆく男の話なので、普通のRPGと思ってプレイすると鬱になるかも。主人公自体が孤高の道をいっているので、基本的に登場人物との馴れ合いは無いものと思ったほうがよいです。強い奴をみたら斬り合う世界なのです。また、ゲームオーバー時の画面には、低年齢層には少し刺激の強い絵が出てくるので注意が必要です。
( ;∀;)剣にいきる修羅たちが、全員潰しあって、メインヒロインまで殺しちゃうストーリー……
EDも、剣と合体や、そこらへんのチンピラに殺されるENDで凄い鬱だった…
(´・ω・`)てっきり、最初は師匠の雪村が、全ての黒幕で、主人公に修羅道を歩ませるために、家族全員皆殺しになるように仕向けたのかと思ってました。
何ともむなしい最後ですね。どのエンディングもある意味では悲しい。
ed1が一番救いはあったんじゃないですかね。
それ以外はみんな死んでるんで
。
試みとしては面白い意欲作
が、途中で覚える「風切り」が強すぎて、これだけでラスボスも簡単に倒せてしまうのはちょっと…。
(ちなみにクリア時のレベルは21)
ストイックなストーリー展開は、PS2の「剣豪」シリーズを彷彿とさせますね
(確かあっちのほうが後発)
****以下、ネタバレ含む****
あと、中盤の例の「胸糞」とか言われているイベントですが
あれは「弱い者同士」というセリフにカチンと来たんじゃないかと思いました。
自分に勝った者、もしくはそれに匹敵する腕を持つ剣士ならまだしも
剣術の「け」の字も知らないような人にそんなことを言われた日にゃあ
最強を目指してる者としちゃ、そりゃブチギレるのも無理からぬことかと。
(自分ではそれに近いことをそのシーンで言ってるが、他人に言われるのはまた違うからね)
それと、その直前に言っている「惨めなこと(=女に慰められる)」を断ち切るというのも
もちろんあったと思いますが。
うーん熱い
導入のイベントが長い作品はあまり好きじゃないけど
この作品は最初から引き込まれました
(子守りなのに子供から目を離すのはどうかと思ったけど)
(あと理由はあっても着ぐるみ着て戦うのシュールw)
説明にあるとおり戦闘が面白い
間合いの取り合いが何とも言えない緊張感
動きをちゃんと見てれば無傷で倒せたりします
逆に戦闘中は回復できないし攻撃力が高いので雑魚でも一発が重いです
ストーリーや世界観も含めてこの刹那感をここまで上手く表現している
のは凄いなぁと思いました(´∀`*)
※ちなみに欝グロゲーとしても有名で夢現のランキング10でも上位に挙げる方が結構います
ただ欝グロゲーを好む人がそれを期待してプレイしても肩透かしかなと思います
あくまで配信当時に知らずにプレイしたライト層がビックリしちゃった程度かなと言う感じです
今更になって人に勧められてプレイしました。
正直なところタイトルから少し侮っていたのですが、プレイしてみたらあまりのレベルの高さに驚愕しました。
戦闘システムが何かと取り上げられますが、それ以上に凄まじいのはこのシナリオ。
正義とか悪とかそんなものはなく、ただ純粋に目の前の人間を斬っていく。あまりにも鋭い主人公のそのあり方は、まさに一本の刀のようでした。
商業とかフリーとか関係なく、本当に傑作だと思います。
これほどのゲームを作ってくださった作者様に感謝を。