ヒノカケラ

見た目はポリゴン描画の３Ｄだけど、コマンド入力による技の発動など操作感覚は２Ｄ格闘的な対戦格闘ゲーム。
ゲームに使用するボタンはＡＢＣＤと４つ。そのうち攻撃に使用するのは（ボタンＡ or Ｂ or Ｃ）でそれぞれ「弱」「中」「強」攻撃に相当します。それぞれの技は２Ｄ格闘ゲームのようにコマンド入力によって繰り出すことが出来ます。基本的な連続技は例えば「弱」→「中」→「強」→「必殺技」と先行入力により繋げることができ、空中に相手を浮かせて空中コンボに持っていくなど、独自のコンビネーションを開拓するのも面白い。

残りの攻撃以外に使用する（ボタンＤ）はかなり重要で無視できない。相手に攻撃され空中に浮かされた場合や倒された時に、ボタンＤを押すことにより体勢を立て直すことが可能になります。その瞬間は全身無敵になるので、相手にコンボを叩き込まれないためにも出来る限りこれで回避するのが得策。
また、十字キーを前か後に入れたまま（ボタンＤ）を押すことで発動する「テクニカルブレイク」により、自分の攻撃モーションを強制的にキャンセルして即座に次の行動に移行できるので、さらに連続技に幅を持たせることが可能となります。
逆に、十字キーを前か後ろに入れたまま（ボタンＣ＋Ｄ）を押すことにより発動する「インタラプティブブレイク」は、相手の攻撃を強制的にキャンセルし反撃することができる。そのほか、ボタンＤを押したまま十字キーを上下に入れることにより「軸移動」をすることも可能。このように、（ボタンＤ）を上手く使いこなすことが戦況を有利に導く秘訣となります。

戦闘の華となるEx技やゲージ消費技は、攻撃するとたまる「パワーゲージ」を消費して発動させます。
このゲージはユニークなことに対戦相手と共有しており、一方が１００％以上ためると、なんと他方のゲージを侵食していきます。Ex技やゲージ消費技は全身無敵が付加されたり、ヒット数が変化したりと、かなり強力な攻撃を繰り出すことができるので、待つのではなく、ガンガン先制攻撃をしかけていった方が有利になっていく面白いシステムです。

もしかしたらこの連続技繋がるかも？と思って試してみたら、見事出来た時の爽快感といったら最高の一言。例えば、地上コンボから空中コンボのあとゲージ消費必殺技にもっていけるなど、自分なりの連携技を見つける楽しさがある。また、必殺技発動時やカウンター・ブレイク時などのエフェクトが、これでもか！と言わんばかりの派手さで見ていて気持ちがイイ。
とても個人が制作したゲームとは思えないクオリティーと満足な楽しさのゲームだ。非常に完成が待ち遠しい作品です。