落ち葉

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  • 狂落天蓋へのコメント(2020年3月26日 00:06)

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    七つのエンディングとおそらく全ての敵やボスを見ました。しかし回収できていないイベントや台詞、細かな変化はまだまだあると思われます。とにかくバリエーションが豊かです。

    軽快な琴の音色から始まる和ロック調の戦闘音楽、五行に基づいた属性、妖怪やそれを封じた珠、日本神話や昔話由来の数々など、和風をあらゆる方面から取り入れていてとても心地良いゲームでした。カレー? あれも和なんだよ!
    メタ知識もあり、唱えるべき名前はかなり早い段階で当たりを付けていたのですが、そういうズルにも抜かりなく対策されていたのは脱帽しました。絶対この名前だと思うんだけどフラグ足りんのかな、と首を捻りながら墓を後にしたのは良い思い出です。
    ただ、五行のうち木・土・水の要素が入れ違いというか、奇妙に混ぜこぜだったのは腑に落ちないところです。火と金がほぼそのままだったのも疑問に拍車をかけます。

    システム面での細やかな配慮がとても素敵でした。特に感動したのは図鑑です。狙った妖怪が必ず出てきてくれるのは画期的で、戦闘用でも合成素材用でも珠集めが苦ではありませんでした。出会ったことのない妖怪でも珠さえあれば情報を閲覧できるのも便利ですね。白嶺のコメントが時々お茶目なのも面白かったです。

    囚人の中では人物的にも性能的にも壱狐がお気に入りでした。まとめ役の緑尊が喋ってくれない中で上手いことムードメイカーをこなしてくれたと思います。個人的には苦しみの所在が他三人とは微妙に違うところにあるのも魅力的です。
    戦闘では非常にテクニカルな戦い方が最高でした。場面を選ばない弐重双や随所で光る四面楚歌、トンでも火力な壱葬、果てには全体物理攻撃など万能選手で終始連れ歩いていました。
    特に六道輪廻が奥深く、敵はもちろん味方に使うと有効な局面があったり、油すましや道鏡と組み合わせると不思議なことが起こったりして面白かったです。

    様々なエピソードが連鎖したり、一つの問題に複数の解法が用意されているのはやり応えがありました。さりげなくヒントを提示されてのが刺激的で、最良の解決法に辿り着くとその都度脳が喜びました。特に金字塔がお気に入りです。
    中々詳細の語られない人間関係を推理するのも大変楽しいです。悲劇が多いのですが、中には喜ばしいものもあったり、時にはやることやってたんかいと突っ込みを入れたくなったり。おのれクソエロ親父。

    長くなってしまいましたが、とにかく面白い作品です。お約束あり、それを破るのもあり、何より和! 妖怪とか日本神話好きにおすすめしたいです。