僕はもう眠ろうと思う。
退屈な現実を離れ、河底に沈み。
星にも見つからないような、深い、深いレテの河底で。
レテの、死のような安らぎを水面にたたえる河は、何を想い流れ、行くのか。
僕は河底の石のように、じっと黙って、時が過ぎるのを、待つのだ。
記憶のない状態で主人公は目覚める。
ある少女を助けたことで事故に巻き込まれ記憶を失ったのだが、
本来なら感謝するはずの少女は強い憎悪の目を向ける。
記憶を失う前の主人公は人望が厚く、恨まれる原因など存在しないはずなのに……。
そして、一通の手紙……『カナラズコロス』
原文:【ミナセ製作委員会】