青空は続く、どこまでも―――
雲一つなく、限りなく無に近い青空を見つめる少年望月空は、過去に心を飛ばす。ただ一人傍にいてほしいと思った少女の笑顔を繰り返し、自らの罪で心を殺す。
異常気象か天変地異か、もう一週間も快晴は続いていた。
しかし、彼は知っている――雲一つない空でも雨が降るということを。
天空を埋め尽くすのは不気味なほどに鮮やかな青色。その青が何を意味するのか、そしてこの青の先に何が待つのか。自らを過去に置き去りにする少年の心は、空に囚われ続ける。
そして屋上で一人うな垂れる少年の前に、一人の少女が現れた……
原文:【Team Eye maskさん】