多彩な武器を装備したロボットを操り、マッドサイエンティスト率いる悪の軍団に立ち向かうというストーリーのサイドビューアクションゲーム。
主人公のロボット「アトミックワン」には、6つの武器が装備されている。バルカンは破壊力は低いが、素早く敵を攻撃したり敵の弾を打ち落とすことができる。誘導ミサイルは一度に6発発射され、雑魚を攻撃するのにはもっとも有効な武器だ。レーザービームは敵を貫通し、飛び道具の中ではもっとも強力だ。接近戦用の武器であるパンチは、遠距離攻撃よりも大きな破壊力を持つ。ドリルはバルカンの50倍の破壊力を持ち、アトミックワン最強の電気ショックパンチ攻撃は100倍の攻撃力で敵を打つ。パンチ系の攻撃は、特にボス戦で威力を発揮する。バルカンとパンチ以外は、ボタンを長押しなければならないので、敵の攻撃パターンに合わせて武器を使い分ける必要がある。当然長押ししている間にダメージを受ける事もあるが、ダメージを受けつつも敵に強力な攻撃を浴びせるのも一つの戦法だ。アトミックワンは敵をキャッチし、バルカン、ミサイル、レーザーを浴びせることができる。敵の攻撃に対しては、後退しながら防御することができる。
ゲームを開始すると、格ステージの始めに漫画調の導入部が始まる。オープニングの始めに現れるアトミックワンの基地が、昔のロボットアニメではごく当たり前のカラーリングと大胆な形状をしていたり、女性補佐「アニー」のコスチームやヘアースタイルも昔見た未来像を思わせるなど、一昔前のロボットアニメのノリが伺える。
導入部が終わるとゲームの本編が始まる。ステージの前半には雑魚が登場するが、これらはバルカンやミサイルで破壊できる敵がほとんどだ。固い装甲を持った敵はレーザーやパンチ攻撃で倒せる。
後半にはボス格のロボット兵器が登場する。1面のボスは「ドリルロボット・ギヤロン」。両手と胴に巨大なドリルを持ち、誘導ミサイルも装備している。最初は誘導ミサイルとドリルパンチ攻撃を繰り返すが、アトミックワンからダメージを受けると部品が飛び散り、装甲が凹む。一度後退したギヤロンは両手のドリルパンチを切り離し、ロケットパンチ状態で攻撃する。さらに胴体の巨大ドリルを回転させて突進してくる。アトミックワンは宙を舞うロケットパンチを両手でキャッチし、それを盾に攻撃を防ぎながら、レーザービームで敵にダメージを与えていくことができる。ボコボコにされてドリルも折れ曲がってしまったギヤロンは、一発逆転を狙って自ら装甲を捨てる。内部に秘めていた巨大な4枚のカッターと、大量の誘導ミサイルが姿を現し、ギヤロンはミサイルを発射しながらカッターを回転させて襲い来る。アトミックワンが鉄拳パンチを食らわすと、ついにギヤロンは大爆発と共に砕け散る。
アトミックワンの魅力の一つは、対ロボット兵器戦だ。ギヤロンの例の様に敵のロボット兵器は、やられるたびにボロボロになり、攻撃方法を変えてくる。敵の攻撃パターンを見極めながら、いかに強力な攻撃を繰り出せるかが勝負を左右するだろう。
もう一つの魅力は、全体に漂うレトロな雰囲気ではないだろうか。ロボットのデザインを見ても、巨大なリベットで止められた装甲や、各部をつなぐジャバラ、円筒を組み合わせた手足など、昔の超合金のおもちゃのようなロボット。弾丸型のロケットや、摩天楼でサーチライトに照らされた舞台、夕日に照らされる東京や、夜の東京タワーでの戦いなど雰囲気たっぷりだ。
原文:【NOAHさん】