秋生

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  • LostTechnologyへのコメント(2015年5月19日 15:52)

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    所感
    夢現の記事そして数々のレビュー、窓の社やもぐらゲームスの特集記事に惹かれて始めたが、予想以上に良かった。はじめは、操作方法も戦い方もよく分からなかったので詰みかけたが、シナリオの続きが気になってプレイが止められなかった。そんなわけで、wikiやプレイ動画を見ながらちまちまと進めて、ようやくライナルト帝国の裏ルートをクリアした。前述のレビューや紹介記事を受けて一番心惹かれ、プレイを開始したシナリオで、これはもう最高だった。騎士と皇帝、二人の主役キャラの相乗効果は計り知れず、最初から最後までテンションは最上のまま落ちることがなかった。戦闘が楽しく、人材プレイⅰも好きになれたし、主役の黒騎士「ディートハルトⅱ」はやることなすこといちいちかっこいい。彼のヒロインである皇帝「アグネスⅲ」の愛くるしさに心奪われ他があまり目に入らなくなった筆者をして認めるしかない男前である。しかしやはり、アグネスのかわいさは今世紀最高といっても過言ではない。この系統のキャラクターにおける、ひとつの完成系ではなかろうか……。先人の言葉を借りて、ここに述べたい。アグネスかわいいよアグネス。

    ⅰ 国ではなく、人物を選んでプレイするモード。国に仕官する場合、外交や他部隊の配置をCPUがやってくれるので楽である。不利な戦況を、プレイヤーユニットとその部隊の活躍で覆すのが楽しい。裏ルートはオープニング以降、この人材プレイによって進行する。ディートハルトによる無双が体感でき爽快。とても楽しい。旗上げ(プレイヤーユニット自らが新しい勢力を立ち上げること。残念ながら裏ルートでも旗上げによって発生するイベントやエンディングはない。旗上げ編が欲しい。)まで、思わずやってしまったくらい楽しい。裏ルートでも、アグネスちゃんは戦闘では強いとは言い難いが、ディートハルトの後ろを一生懸命ついてくる姿がいじらしくかわいらしいので満足。アイコンは3種類あり、どれも可愛い。眺めているだけでも幸福度が上がっていく。

    ⅱ 裏ルートのヒーロー。魔法騎兵。黒馬に乗った騎士様。皇帝家とも縁深い名家の嫡子で、近衛騎士団長を拝命している、いわばエリート中のエリート軍人だが、高潔で気取ったところがなく、所帯じみていて、読み手にとって親しみやすい。当代最強との呼び声も高い武人であり、指揮官としても殊に優れている。戦闘では、必殺技で大軍を消し飛ばし、突撃であらゆる敵を打ち倒す、最強の騎士。その強さと男らしさに依る頼もしさと、誠実な優しさと厳しさと残念さでアグネスちゃんの心を始まる前から奪っている幸せ者。男前で残念な上に面白く、何よりお似合いなので祝福すると共に二人の末永い幸せを祈りたい。

    ⅲ 裏ルートのヒロイン。帝国の建国者である初代皇帝の孫で、現皇帝。皇太子であった父の死後、家臣に担ぎ上げられるようにして帝位についた。クラスは魔法使い。攻撃よりも味方の強化に長けている。「幼君」という、本来なら守られるべき身であるが、自ら前線にも立つような勇ましさを持つ。ディートハルトに一途な想いを寄せている。高貴で尊大で清楚で可憐でいとけなく血の気が多く単純で危なっかしい奇跡の存在。天子。時にかっこいい。裏ルートは彼女の成長を描いた物語でもある。

    改善の余地があると思われる点
    1. 誤字の多さ
    たとえば、作中のイベントでアグネスちゃんが「なんとういか」と発言してい箇所があるが、これは「なんというか」の間違いだと思われる。食事をしているシーンだったので、思わず、南東烏賊(なんとういか)なる生き物がLost Technologyの世界にはいて、アグネスちゃんはそれが好物で、食べたいと思っているのかと勘違いしそうになり、焼き烏賊が好物のアグネスちゃんもいいと思った。個人的にはさほど気にならないが、気にする人も多いので修正した方がいいと考える。

    2. Lunaticモード
    最高難易度のモード「Lunatic」。プレイヤー部隊以外に細かい指示を出すことが出来ず、かえって戦略の幅が狭くなっていることに難しさがある点が、戦略SLGの趣旨を踏まえると、最高難易度として不足に感じられた。Lunaticモード自体はこのまま据え置いて、たとえばターン経過によって敵レベルの下限が引上げられるとかそういった感じの、戦略の幅を狭くせず、難易度を引き上げた感じの最高難易度のモードというのも一考して頂きたい。